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ピンインの zh ch sh を日本語ネイティブ向けに練習

ピンインのzh・ch・shは、日本語の「ジ・チ・シ」をそのまま当てても正確に区別できません。三つは舌先を上の前歯の裏より少し後ろへ向ける点が共通し、zhとchは息を一度止めてから出す音、shは細い摩擦を続ける音です。舌を強く巻くことより、音を作る位置と息の違いを安定させることが大切です。

最初に三つの違いを整理する

作り方単語例
zh舌先側で息をせき止め、すぐ摩擦を伴って開放する弱い知道 zhīdao、中文 Zhōngwén
chzhとほぼ同じ位置から開放する強い吃饭 chīfàn、出去 chūqù
sh舌と上あごの隙間から摩擦音を続ける持続する老师 lǎoshī、说话 shuōhuà

zhとchの中心的な違いは、日本語の濁音・清音ではなく、息を強く伴うかどうかです。標準中国語のzhもchも基本的に無声で、chが有気音、zhが無気音です。

舌の位置を作る

  1. 口とあごの力を抜き、舌先を上の前歯のすぐ裏へ置く。
  2. 舌先を上あごに沿って少しだけ後ろへ移す。
  3. 舌先を強く押し付けず、その周辺で狭い通り道を作る。
  4. 唇を日本語の「シ」ほど強く横へ引かない。
  5. 同じ位置を保ち、zh、ch、shの順に息だけ変える。

「反り舌音」という名前から、舌先を喉の方へ大きく巻く必要はありません。巻きすぎると音がこもり、母音へ滑らかにつながりません。舌の反り具合には話者差もあるため、信頼できる標準中国語音声と自分の録音を比べます。

zhとchは紙で息を比べる

薄い紙を口の前に垂らし、zhīとchīを交互に発音します。zhīでは紙の動きが小さく、chīでは息で大きく動くのが目安です。

zhī — chī/息が弱い音と強い音

zhǎo — chǎo/找「探す」と炒「炒める」

zhù — chù/住「住む」と处「場所・処」

紙を吹くこと自体が目的ではありません。chで息だけを先に出したり、母音を必要以上に伸ばしたりせず、一音節の中で子音から母音へつなぎます。

shは息を止めずに摩擦を続ける

shでは、zh・chのように完全にせき止めて開放せず、狭い隙間へ息を流します。sh——と子音だけを短く伸ばし、摩擦が安定したら母音を付けます。

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shū 书/本

shí 十/十

shǎo 少/少ない

shì 是/〜である

日本語の「シ」は舌の前の広い部分を使いやすく、shより前で音が作られます。shiを「シー」とカタカナだけで覚えると、xiへ近づきやすくなります。

z・c・sとは舌の前後が違う

z・c・sは舌先を上の前歯の裏付近へ近づけ、zh・ch・shより前で作ります。息の関係はzとzhが無気音、cとchが有気音、sとshが摩擦音という対応です。

前で作る音後ろで作る音実在語の比較
zá 杂zhá 闸雑多な/水門
zǎo 早zhǎo 找早い/探す
cū 粗chū 出粗い/出る
cūn 村chūn 春村/春
sì 四shì 是四/〜である
sōu 搜shōu 收捜す/受け取る

文字を見て読むだけでなく、二語をランダムにした音声を聞き、左か右かを判定します。自分で読むときは、z・c・sで舌を前、zh・ch・shで少し後ろへ移します。

j・q・xとは舌先の上下が違う

j・q・xでは舌先を下の前歯の裏付近に置き、舌の前の広い部分を上あごへ近づけます。zh・ch・shでは舌先側を上へ向けるため、二組を同じ位置で発音しません。

zhī — jī/只・知などのzhと、鸡「鶏」のj

chī — qī/吃「食べる」と七「七」

shī — xī/师「教師」と西「西」

鏡では口内の細部が見えにくいため、舌先が上へ向いているか、下の前歯側にあるかを感覚で確認します。交互に読むと、舌の上下の切り替えが分かります。

zhi・chi・shiのiは普通の「イ」ではない

zhi、chi、shiのiは、ji、qi、xiのiや、日本語の「イ」と同じ音ではありません。zh・ch・shを作った舌の位置を大きく変えず、子音に続く音として一音節にまとめます。

舌先聞き分け例
zhi・chi・shi上側・やや後ろzhī、chī、shī
ji・qi・xi下の前歯側jī、qī、xī

ローマ字のiを一律に「イ」と読まず、音節全体の模範音声を覚えます。

単音から短文へ進む

  1. 子音:zh・ch・shの位置と息を確認する。
  2. 音節:zhī・chī・shīを四声で読む。
  3. 単語:知道、吃饭、老师を一まとまりで読む。
  4. 対比:zǎo/zhǎo、cū/chū、sì/shìを交互に読む。
  5. 短文:意味を考えながら通常の速さへ近づける。

我知道。Wǒ zhīdao./知っています。

我吃中国菜。Wǒ chī Zhōngguó cài./中国料理を食べます。

这是老师的书。Zhè shì lǎoshī de shū./これは先生の本です。

春天出去走走。Chūntiān chūqu zǒuzou./春に外へ出て少し歩きます。

一音節では正しくても、文になると舌が前へ戻ることがあります。最初は意味のまとまりごとに区切り、正確さを保ったまま間を短くします。

聞き取り練習の手順

  1. z・c・sとzh・ch・shを含む実在語を5組選ぶ。
  2. 文字を見ながら音声を聞き、舌の位置を想像する。
  3. 文字を隠し、聞こえた語を書き取る。
  4. 誤答を「前後」「息」「摩擦」のどこで迷ったか分類する。
  5. 同じ語を短文の中でも聞く。

単語だけで満点でも、文中では軽声や前後の音の影響で聞こえ方が変わります。単語音声と自然な文の両方を使います。

録音では四点を確認する

  1. zh・ch・shで舌を巻きすぎて音がこもっていないか。
  2. chの直後に十分な息が出ているか。
  3. zhを日本語の濁った「ジ」だけで作っていないか。
  4. shが日本語の「シ」やxiと同じ位置になっていないか。

自分の録音を模範音声と交互に再生します。最初から速さを合わせるより、舌の位置、息、声調、速度の順に直します。

一日15分の練習

時間内容
3分舌の位置を作り、zh・ch・shを単独で比べる
3分紙を使ってzhとchの息を確認する
3分z・c・sとの実在語5組を聞き分ける
3分知道、吃饭、老师を含む短文を録音する
3分模範音声と比べ、一つだけ修正して再録音する

よくある間違い

  1. 舌を大きく巻き、喉の奥でこもった音を作る。
  2. zhとchを日本語の濁音・清音だけで区別する。
  3. chの息を、母音の後から強く吹き出す。
  4. shiを日本語の「シー」と読む。
  5. zhi・chi・shiのiを普通の「イ」にする。
  6. z・c・sとの違いを息だけで判断し、舌の前後を変えない。
  7. j・q・xでも舌先を上へ向ける。
  8. 単音だけ練習し、単語や文で確認しない。

練習問題

  1. zhとchの中心的な違いを説明する。
  2. shはzh・chと息の流れがどう違うか。
  3. 早 zǎoと找 zhǎoでは、どちらが舌を後ろに置くか。
  4. 粗 cūと出 chūでは、どちらも息が強い。違いは何か。
  5. 四 sìと是 shìを交互に読む。
  6. chiとqiでは舌先の位置がどう違うか。
  7. 这是老师的书。を録音し、zhと二つのshを確認する。

解答:1 ほぼ同じ位置で、zhは息が弱い無気音、chは息が強い有気音です。2 shは息を完全に止めず、摩擦を続けます。3 找 zhǎo。4 cは前歯の裏付近、chはそれより後ろで作ります。5 sìは前、shìは後ろで摩擦を作ります。6 chiは舌先を上側へ、qiは舌先を下の前歯側へ置きます。7 zhè、shì、lǎoshī、shūの位置を一音節ずつ確認します。

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