中国語で人や物を数えるときは、基本的に数+量詞+名詞の順に並べます。量詞は日本語の「一冊・二本・三枚」にある「冊・本・枚」に近い働きです。最初は広く使える个 geから始めてよいですが、すべてを个で数えるのではなく、よく使う名詞と量詞を一組で増やしていきます。
基本語順は数+量詞+名詞
| 数 | 量詞 | 名詞 | 意味 |
|---|---|---|---|
| 一 | 个 | 人 | 一人の人 |
| 两 | 本 | 书 | 二冊の本 |
| 三 | 杯 | 咖啡 | 三杯のコーヒー |
| 四 | 张 | 票 | 四枚の切符 |
日本語の「三つの本」から「三书」と作らず、量詞本を入れて三本书とします。数と量詞の間、量詞と名詞の間に的は入れません。
个は最初に覚える一般量詞
一个人 yí ge rén/一人
一个苹果 yí ge píngguǒ/リンゴ一個
一个问题 yí ge wèntí/一つの問題
一个星期 yí ge xīngqī/一週間
个は人、果物、抽象的な事柄、時間単位など多くの名詞に使えます。会話で専用量詞を思い出せないとき、个でも意味が通じる場合があります。ただし本・张・杯などの頻出量詞を全て个で置き換えると不自然になります。
一+量詞の声調変化
一は単独では第一声yīですが、後ろの声調に応じて発音が変わります。
| 後ろの声調 | 一の発音 | 例 |
|---|---|---|
| 第四声 | yí | 一个 yí ge、一次 yí cì |
| 第一・二・三声 | yì | 一天 yì tiān、一年 yì nián、一本 yì běn |
| 単独・序数 | yī | 一、第一 dì-yī |
単語カードには一を常にyīとだけ書かず、一个 yí geや一本 yì běnをまとまりで音読します。
二と两の使い分け
量詞の前で「二つ・二人」を表すときは、通常两 liǎngを使います。
两个人 liǎng ge rén/二人
两本书 liǎng běn shū/本二冊
两杯茶 liǎng bēi chá/お茶二杯
二 èrは、数を数えるとき、電話番号、小数、序数などで使います:一、二、三/二号/第二。十二はshí’èr、二十二はèrshí’èrです。二百と两百はどちらも使われますが、日常会話では两百がよく使われます。
最初に覚えたい具体物の量詞
| 量詞 | 主な対象 | 例 |
|---|---|---|
| 本 běn | 本・雑誌 | 三本书/本三冊 |
| 张 zhāng | 紙・切符・机など平らな物 | 两张票/切符二枚 |
| 杯 bēi | コップ・カップに入った飲み物 | 一杯咖啡/コーヒー一杯 |
| 瓶 píng | 瓶入りの物 | 四瓶水/水四本 |
| 件 jiàn | 衣服・出来事・用件 | 一件衣服/服一着 |
| 条 tiáo | 細長く柔らかい物、道、魚 | 一条裤子/ズボン一本 |
| 只 zhī | 動物、対の片方など | 两只猫/猫二匹 |
| 双 shuāng | 二つで一組の物 | 一双鞋/靴一足 |
名詞を覚えるとき、书だけでなく一本书、猫だけでなく一只猫のように記録します。
人を数える个と位
三个人 sān ge rén/三人
两位老师 liǎng wèi lǎoshī/先生お二人
一位客人 yí wèi kèrén/お客様お一人
个は中立的で広く使えます。位 wèiは人に対する敬意を含み、先生、客、参加者などを丁寧に数えるときに使います。自分の家族を人数として述べるときは我家有四口人のように口 kǒuを使うこともあります。
機械・乗り物・文章の量詞
| 量詞 | 対象 | 例 |
|---|---|---|
| 台 tái | 機械・パソコン・テレビ | 一台电脑 |
| 辆 liàng | 車両 | 两辆车 |
| 篇 piān | 文章 | 三篇文章 |
| 封 fēng | 手紙・メール | 一封信 |
| 首 shǒu | 歌・詩 | 两首歌 |
対象の形だけでなく、文化的にどの単位として捉えるかで量詞が決まります。日本語の助数詞と一致しない場合もあります。
指示詞+量詞+名詞
这个人 zhè ge rén/この人
那本书 nà běn shū/あの本
这些东西 zhèxiē dōngxi/これらの物
哪些问题 nǎxiē wèntí/どの問題(複数)
中国語では「この本」にも量詞を使い、这本书とします。単数の这/那/哪と名詞の間には量詞を置きます。複数をまとめる些 xiēでは別の量詞を重ねません。
几と多少で数量を尋ねる
| 疑問詞 | 基本形 | 例 |
|---|---|---|
| 几 jǐ | 几+量詞+名詞 | 你有几本书?/本を何冊持っていますか。 |
| 多少 duōshao | 多少+(量詞)+名詞 | 你们学校有多少学生? |
几は比較的小さい数を想定し、量詞を伴うのが基本です。多少は数の範囲を限定せず、量詞を省くこともあります。疑問詞があるため、文末に吗を付けません。
量詞句を文の中で使う
我买了三本书。Wǒ mǎile sān běn shū.
本を三冊買いました。
桌子上有两杯咖啡。Zhuōzi shang yǒu liǎng bēi kāfēi.
机の上にコーヒーが二杯あります。
请给我一张票。Qǐng gěi wǒ yì zhāng piào.
切符を一枚ください。
数+量詞+名詞全体が目的語や存在する物になります。数だけを名詞から離して、日本語の語順へ並べ替えません。
買い物で量詞を使う会話
A:你要几个?Nǐ yào jǐ ge?
B:我要三个。Wǒ yào sān ge.
A:いくつ必要ですか。B:三つください。
A:你要几杯咖啡?
B:两杯。一共多少钱?
A:コーヒーは何杯ですか。B:二杯です。全部でいくらですか。
名詞が会話ですでに明らかなら、三个、两杯のように量詞まで残して名詞を省略できます。数だけの三、两で答えるより、何をどの単位で数えているかが明確です。「いくら」は多少钱で尋ね、疑問詞があるため吗は付けません。
動作を数える量詞
我去过两次北京。Wǒ qùguo liǎng cì Běijīng.
北京へ二回行ったことがあります。
请再说一遍。Qǐng zài shuō yí biàn.
もう一度言ってください。
我看了三遍。Wǒ kànle sān biàn.
三回通して見ました。
次 cìは回数、遍 biànは最初から最後まで一通り行う回数を表します。名詞量詞と同じく、動作にも数え方があります。
よくある間違い
- 数+名詞だけで三书、两咖啡と言う。
- 量詞の前で二を使い、二本书とする。
- すべての名詞を个で数える。
- 一个を常にyī geと読み、変調を無視する。
- 数+量詞+的+名詞と、不要な的を入れる。
- 「この本」を这个书とする。
- 几の後ろの量詞を省く。
- 次と遍の意味の違いを確認しない。
練習問題
- 本三冊を中国語で言う。
- コーヒー二杯を中国語で言う。
- 「この切符」を作る。
- 一个と一本の一を実際の発音で書く。
- 「本を何冊持っていますか」を作る。
- 「パソコン一台」を作る。
- 「もう一度言ってください」を遍で作る。
- 訂正する:我买了两书。
解答: 1 三本书. 2 两杯咖啡. 3 这张票. 4 yí ge/yì běn. 5 你有几本书? 6 一台电脑. 7 请再说一遍。8 我买了两本书。
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