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whichとthatの違い|関係代名詞とカンマの使い分け(米語)

which と that は、どちらも前の名詞を説明する関係代名詞として使えます。迷ったら、まず説明を取ると「どの人・どの物か」が決まらなくなるかを確認してください。必要な説明ならカンマなし、補足ならカンマで挟むという区別が出発点です。

先に答え:米語の学習基準では、物を限定する必要な説明にはカンマなしの that、すでに特定できる物への補足にはカンマ付きの which と整理すると明快です。ただし、制限用法で which を使う実例もあり、「カンマなしなら絶対にthatだけ」という文法規則ではありません。

whichとthatの違いは「必要な説明か、補足か」

用法説明の役割句読点米語での学習基準例
制限用法どの物かを限定する通常カンマなし物にはthatを選ぶと明快The file that I need is missing.
非制限用法特定済みの物に情報を足すカンマで挟むwhichを使うThis file, which I saved yesterday, is missing.
人を限定どの人かを限定する通常カンマなしwhoが一般的。thatも可能The person who called left a message.

The file that I need is missing. では、that I need がなければ、どのファイルか分かりません。この節は名詞を特定するために必要なので、カンマを置きません。一方、This file, which I saved yesterday, is missing. の this file はすでに特定されています。which節は「昨日保存した」という補足であり、取っても中心の文は成立します。

日本語では両方を「私が必要なファイル」「昨日保存したこのファイル」と自然に訳せるため、訳だけでは差が見えにくいところです。英語では、読み手がその名詞をすでに特定できるかを考えると、カンマと関係代名詞を選びやすくなります。

カンマで文の意味が変わる

The employees who work remotely meet online.
在宅勤務をする従業員がオンラインで会います。ほかの働き方をする従業員もいる可能性があります。

The employees, who work remotely, meet online.
その従業員たちは在宅勤務をしており、オンラインで会います。文脈上、その従業員全体への補足として読まれます。

一組目は who work remotely が employees の範囲を絞っています。二組目は employees がすでに特定されていて、全員について在宅勤務という補足を加えています。カンマは息継ぎの印ではなく、説明を限定として読むか補足として読むかを示します。

固有名詞や this、my などで十分に特定された名詞には、補足の関係節が続きやすくなります。My car, which is ten years old, still runs well. では my car が先に特定されています。ただし、所有物が複数ある文脈では My car that has winter tires… のように限定することもあり、名詞の形だけで機械的に決めるのではなく文脈を見ます。

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制限用法のwhichは誤りとは限らない

米語の編集では、制限用法に that、非制限用法に which を使い分ける方針が広く採られています。そのため、日本語ネイティブが学校英語や明確な実用文を書くときは The app that tracks my expenses… のように that を選ぶと安全です。

しかし、The app which tracks my expenses… のようなカンマなしの which も、英語全体の実際の用法では見られます。特に英国英語では珍しくありません。したがって、読むときにカンマなしの which を見て誤文と判断しないでください。書くときの明快な基準と、実際に許容される用法の幅を分けて理解することが大切です。

thatが使えず、whichが必要になる場面

補足の非制限用法では that を使いません。My phone, that I bought last week, is broken. ではなく、My phone, which I bought last week, is broken. とします。カンマの直後に that を置かない、と覚えると判断しやすくなります。

前置詞を関係代名詞の前へ出す改まった形でも which を使います。The company for which she works is based in Boston. がその形です。that は前置詞の直後に置けないため、The company for that she works… とはしません。会話では The company that she works for… または The company she works for… のように前置詞を後ろへ残す方が自然なことも多いです。

直前の名詞一語ではなく、前の文全体を受けて結果や評価を補う場合も which を使います。The train was canceled, which made us late. の which は「列車が運休したこと」全体を受けています。この場合も that には置き換えられません。

場面使える形避ける形
補足説明My laptop, which is new, …My laptop, that is new, …
前置詞+関係代名詞the topic about which we spokethe topic about that we spoke
前文全体への補足He apologized, which surprised me.He apologized, that surprised me.

目的格は省略できる場合がある

制限用法で関係代名詞が後ろの節の目的語なら、省略できます。The book that I bought、The book which I bought、The book I bought はいずれも可能です。I bought の後ろに目的語が欠けており、book がその役割を担っています。

一方、関係代名詞が主語なら省略できません。The book that explains the rule… では、explains の主語が that です。The book explains the rule. という別の文にしてしまわない限り、that を落とせません。また、非制限用法の which も通常は省略しません。My book, I bought yesterday, … とはせず、My book, which I bought yesterday, … とします。

よくある誤り

誤:My camera, that I use for work, is light.
正:My camera, which I use for work, is light.
カンマ付きの補足にはwhichを使います。

誤:The report that was late, caused a problem.
正:The report that was late caused a problem.
主語の途中にある制限節の後ろへ、不要なカンマを置きません。

誤:The chair on that I sat was unstable.
正:The chair on which I sat was unstable. / The chair that I sat on was unstable.
前置詞の直後にはwhichを使うか、前置詞を後ろへ移します。

練習問題(10点)

各問1点です。指定がある問題では句読点も採点対象にしてください。

  1. I returned the shirt ___ did not fit me. 必要な説明になるように、thatまたはカンマ付きのwhichのどちらかを選んで文を完成させる。
  2. My bicycle(that / which)I bought in May, was stolen. 補足説明になるように関係代名詞とカンマを直す。
  3. The students who submitted the form can enter. は、全学生について述べていますか。それとも一部ですか。
  4. The students, who submitted the form, can enter. は、どのような意味になりやすいですか。
  5. The movie that won the award was excellent. から関係代名詞を省略できるか答える。
  6. The movie that we watched was excellent. から関係代名詞を省略し、文を書き直す。
  7. The project for that I prepared the report was canceled. を自然な英文に直す。
  8. The meeting ended early. This surprised everyone. を which で一文につなぐ。
  9. I have two phones. The phone that has the better camera is for work. では、that節は必要な説明か補足か答える。
  10. 「私のパスポートは先月更新したのですが、机の中にあります」を補足のwhich節を使って英訳する。

解答と理由

1〜5

  1. I returned the shirt that did not fit me.。どのシャツを返品したかを限定する節なのでカンマなしです。米語の明快な学習基準として物にはthatを選びます。
  2. My bicycle, which I bought in May, was stolen.。my bicycle は特定済みで、購入時期は補足です。thatではなくwhichを使い、節をカンマで挟みます。
  3. 一部です。 who submitted the form が students の範囲を絞り、提出した学生だけが入れるという意味です。
  4. 文脈上、その学生全体が提出したという補足になりやすいです。カンマ付きの節はstudentsを限定していません。
  5. 省略できません。 that は won の主語です。目的格の関係代名詞とは違い、主語を落とせません。

6〜10

  1. The movie we watched was excellent.。we watched の目的語が欠けているため、目的格のthatを省略できます。
  2. The project for which I prepared the report was canceled. または The project that I prepared the report for was canceled.。前置詞forを関係代名詞の前に置くならwhich、thatを使うならforを後ろへ置きます。
  3. The meeting ended early, which surprised everyone.。which が直前の名詞ではなく「会議が早く終わったこと」全体を受けます。
  4. 必要な説明です。 two phones のうちカメラがよい方を特定するため、カンマを置きません。
  5. My passport, which I renewed last month, is in my desk.。my passport は特定済みで、更新時期を補足するのでカンマ付きのwhich節にします。

まとめ

which と that を選ぶ前に、関係節が名詞を特定するために必要か、特定済みの名詞への補足かを見ます。米語で明快に書くなら、物の制限用法はカンマなしの that、非制限用法はカンマ付きの which が実用的な基準です。ただし制限用法の which も実際には使われるため、絶対的な誤りとはしません。カンマ、前置詞の位置、目的格の省略まで一緒に確認すれば、長い名詞句を正確に読めます。

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