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中国語の四声を日本語ネイティブ向けにわかりやすく説明

中国語の四声は、音節の高さと動きによって語を区別する仕組みです。同じmaでも、mā・má・mǎ・màでは別の語になります。日本語のアクセントに似た高低はありますが、中国語では基本的に一つ一つの音節に声調があり、文の中でもその特徴を保ちながらつなげます。

四声と軽声の全体像

声調記号高さのイメージ
第一声ˉ高く平らmā 妈/母
第二声ˊ中ほどから上がるmá 麻/麻
第三声ˇ低く下がる、単独では上がることもあるmǎ 马/馬
第四声ˋ高い所から鋭く下がるmà 骂/しかる
軽声記号なし短く軽く、前の声調で高さが変わるmāma 妈妈/母

数字の五段階を使う説明では、第一声を55、第二声を35、第三声を214、第四声を51のように示すことがあります。ただし日常会話の第三声は毎回きれいな214にはなりません。

第一声:高い位置を保つ

mā 妈 shū 书 tiān 天

今天 jīntiān/今日

第一声は高く、ほぼ平らに保ちます。大声を出す必要はありません。自分の声域の中で無理なく高い位置を選び、途中で下げたり、日本語の語尾のように丸めたりしないことが大切です。

第二声:疑問文の語尾ではなく、音節の上昇

má 麻 rén 人 xué 学

学习 xuéxí/学ぶ

第二声は中ほどから上へ向かいます。日本語で聞き返す「え?」に近い動きが手がかりになりますが、感情ではなく単語の一部です。開始位置が低すぎて第三声のように沈まないようにします。

第三声:会話ではまず低くする

mǎ 马 nǐ 你 hǎo 好

我很好。Wǒ hěn hǎo./私は元気です。

教科書では「下がってから上がる」と説明されますが、文中の第三声は低く下がったまま次の音へ移ることが多く、これを半三声と呼ぶことがあります。毎回大きく上げ直すと、文が不自然に切れます。単独で強調するときや文末では上昇部分が現れやすくなります。

第四声:短く強く下げる

mà 骂 shì 是 qù 去

再见 zàijiàn/さようなら

第四声は高い位置から低い位置へ一気に下げます。怒鳴る必要はありません。音を長く引いてゆっくり下げるのではなく、方向をはっきりさせます。第四声が連続する電話 diànhuàでは、各音節を完全に同じ強さで切りつけず、語としてつなげます。

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軽声は「声調がない」ではなく、弱く短い音節

ピンイン意味
妈妈māma
朋友péngyou友達
什么shénme
我们wǒmen私たち
桌子zhuōzi

軽声は短く弱く発音され、前の声調によって実際の高さが変わります。日本語のカタカナで全て同じ長さにすると、妈妈をmā-māのように二つの第一声で読んでしまいます。

声調は一音節より二音節で練習する

単音節で四声を言えたら、実際の単語で組み合わせを練習します。

組み合わせ意味
1+1今天 jīntiān今日
2+2学习 xuéxí学ぶ
3+4考试 kǎoshì試験
4+4再见 zàijiànさようなら
1+軽声妈妈 māma

前の音節を言い終えてから次を始めるのではなく、二つの動きを一続きにします。手で声調の線を描く方法は方向を確認する補助になりますが、最終的には手を使わず音だけで再現します。

第三声が二つ続くと前が変わる

第三声+第三声では、前の第三声が第二声のように上がります。

你好 nǐ hǎo → 実際の発音は ní hǎo

很好 hěn hǎo → 実際の発音は hén hǎo

水果 shuǐguǒ → 実際の発音は shuíguǒ

辞書表記の声調そのものが別の語へ変わるわけではありません。単語カードはnǐ hǎoと記録し、音声練習ではní hǎoとつなげます。第三声が三つ以上続く場合は、語のまとまりや意味の区切りによって変調の仕方が変わるため、頻出表現を音声ごと覚えます。

不 bùの変調

不は基本的に第四声bùですが、後ろに第四声が来ると第二声búになります。

不是 bú shì/〜ではない

不要 bú yào/いらない、〜しないで

不去 bú qù/行かない

不好 bù hǎo/よくない(後ろは第三声なのでbù)

ピンイン教材によっては辞書形bùを保って記すこともあります。実際の音声で第四声の前にどう発音されているか確認します。

一 yīの変調

一は単独、語末、序数では第一声yīです。後ろの声調によって次のように変わります。

条件発音
単独・語末・序数一、第一 dì-yī
第四声の前一个 yí ge
第一・二・三声の前一天 yì tiān、一年 yì nián、一本 yì běn

数字を一つずつ数えるときはyīですが、量詞や名詞と結び付くと変調します。規則だけでなく一杯 yì bēi、一次 yí cìのような頻出のまとまりで音読します。

文になると声調が消えたように聞こえる理由

自然な会話では、情報の中心が強くなり、機能語や既知情報は短く弱くなることがあります。さらに第三声の半三声、軽声、変調が重なります。しかし、単語の声調が不要になるわけではありません。

我今天不去学校。
Wǒ jīntiān bú qù xuéxiào.

私は今日学校へ行きません。

一字ずつ同じ長さと強さで読む段階から、意味のまとまり「我今天/不去学校」へ進みます。まず正確さ、次に自然な弱化をまねます。

日本語ネイティブが間違えやすい点

  1. 単語の最初だけ高くして、日本語のアクセントとして処理する。
  2. 第二声と第三声をどちらも「上がる音」として区別しない。
  3. 第三声を毎回大きく下げて上げ、文を一音節ずつ切る。
  4. 第四声を大声で怒鳴る音だと考える。
  5. 軽声を元の声調で長く読む。
  6. 単語では正しくても、文になると全て平らにする。
  7. 声調記号を付けず、後から覚え直そうとする。

聞き分け練習の順番

  1. 同じ声母・韻母で四声を聞き、番号を選ぶ。
  2. 二つの候補だけを比べる。特に第二声と第三声を重点的に行う。
  3. 二音節語を聞き、1+4など声調の組を答える。
  4. 漢字と意味を加え、単語として認識する。
  5. 短文を聞き、重要語の声調と文全体の意味を取る。

正解率だけでなく、間違えた原因を「開始位置・方向・長さ・変調・軽声」に分けます。

録音するときの確認項目

  • 第一声は高い位置を最後まで保てたか。
  • 第二声は低く沈まず、上向きに終わったか。
  • 第三声を文中で必要以上に上げ直していないか。
  • 第四声は短く明確に下がったか。
  • 軽声は前の音節より短く弱くなったか。
  • 二音節を別々にせず、一語としてつなげたか。

5日間の練習メニュー

内容
1日目四声を単音節で聞き分け、まねる
2日目二音節の声調組み合わせを練習する
3日目第三声+第三声、不、一の変調を頻出語で確認
4日目軽声を含む語と短文を音読する
5日目30秒の会話を録音し、修正点を一つ選ぶ

練習問題

  1. mā・má・mǎ・màの高さの動きを説明する。
  2. 妈妈 māmaの二つ目の音節はどう読むか。
  3. 你好 nǐ hǎoを実際の発音に近く書く。
  4. 不の発音を選ぶ:不是、不好、不去.
  5. 一の発音を選ぶ:第一、一个、一天、一本.
  6. 第三声を文中で毎回214と発音しない理由を説明する。

解答: 1 第一声は高く平ら、第二声は上昇、第三声は低く下がり単独では上昇も、第四声は高所から下降。2 短く軽い軽声。3 ní hǎo. 4 bú shì/bù hǎo/bú qù. 5 dì-yī/yí ge/yì tiān/yì běn. 6 文中では低い半三声で次へ進むことが多いため。

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