コンテンツへスキップ

中国語の要・想・想要・打算の違い|予定会話で使い分け

中国語で「〜したい」と言おうとすると、要と想のどちらを選ぶか迷います。さらに想要や打算まで加わると、強さの順に並べたくなりますが、それだけでは自然な会話になりません。大切なのは、希望を述べるのか、必要・決定を伝えるのか、欲しい物を示すのか、考えた計画を話すのかを見分けることです。

先に答え:想 xiǎng は控えめな希望や考え、想要 xiǎngyào は手に入れたい物・実現したい行為への希望、要 yào は必要・注文・はっきりした意思や決まった予定、打算 dǎsuàn は検討した計画を表します。ただし、要がいつも「強い」、想がいつも「弱い」という単純な序列ではありません。注文、予定、相手との距離によって自然な選択が変わります。

4語を「話し手が何を伝えるか」で分ける

表現中心となる意味自然な例
想 xiǎng気持ち・希望・まだ確定していない意向我想去上海看看。
Wǒ xiǎng qù Shànghǎi kànkan.
上海へ行って見てみたいです。
想要 xiǎngyào物を欲しがる、行為の実現を望む我想要一台轻一点儿的电脑。
Wǒ xiǎngyào yì tái qīng yìdiǎnr de diànnǎo.
もう少し軽いパソコンが欲しいです。
要 yào必要、注文、決定、はっきりした予定我要去上海,机票已经买好了。
Wǒ yào qù Shànghǎi, jīpiào yǐjīng mǎi hǎo le.
上海へ行きます。航空券はもう買いました。
打算 dǎsuàn考えて立てた計画・意図我打算明年开始学中文。
Wǒ dǎsuàn míngnián kāishǐ xué Zhōngwén.
来年、中国語の勉強を始めるつもりです。

想は心の中の希望を述べやすく、相手に押しつけない響きがあります。想要は想より必ず強いというより、「欲しい対象」や「実現したい行為」に焦点を当てます。要は、必要性やすでに決めた行動をはっきり伝えるときに向きます。打算は、単なる願望ではなく、ある程度考えた計画があることを示します。

想と要は予定の確定度だけで決まらない

予定を話す場面では、想は「そうしたいと思っている」、要は「そうすることになっている・そうすると決めている」という違いが出やすくなります。ただし、要には必要の意味もあるため、前後の情報を確認します。

明天我想去医院,但是还没预约。
Míngtiān wǒ xiǎng qù yīyuàn, dànshì hái méi yùyuē.
明日病院へ行きたいのですが、まだ予約していません。

明天我要去医院,已经预约好了。
Míngtiān wǒ yào qù yīyuàn, yǐjīng yùyuē hǎo le.
明日は病院へ行きます。もう予約済みです。

我打算周末整理房间。
Wǒ dǎsuàn zhōumò zhěnglǐ fángjiān.
週末に部屋を片づけるつもりです。

一文目では希望はあるものの未確定です。二文目は予約という根拠があり、決まった予定として要を使っています。三文目の打算は自分で立てた計画を述べていますが、必ず実行されると保証する語ではありません。「確定度が高ければ必ず要」という機械的な判断ではなく、話し手が何を前面に出すかを見ます。

注文では要が自然でも、言い方は調整できる

店で品物を選ぶとき、要は「これにします」という選択を明確にするため自然です。日本語の「欲しい」をそのまま想へ置き換える必要はありません。ただし、我要だけを強い声で言うと直接的に聞こえることがあります。请や麻烦を加えると丁寧さを調整できます。

広告
A:您要喝什么?
Nín yào hē shénme?
何をお飲みになりますか。
B:我要一杯热茶,谢谢。
Wǒ yào yì bēi rè chá, xièxie.
温かいお茶を一杯お願いします。

请给我一杯咖啡。
Qǐng gěi wǒ yì bēi kāfēi.
コーヒーを一杯ください。

我想喝点儿水。
Wǒ xiǎng hē diǎnr shuǐ.
少し水を飲みたいです。

最初の要は注文の選択、最後の想は自分の希望です。どちらも正しい文ですが、発話の目的が違います。レストランで注文するのか、体調を説明して「水が飲みたい」と述べるのかまで考えます。

不想・不要・不用を混同しない

否定表現意味例文
不想 bù xiǎngしたい気持ちがない我今天不想出门。
Wǒ jīntiān bù xiǎng chūmén.
今日は外出したくありません。
不要 búyào要らない・拒否する/〜するな我不要塑料袋。
Wǒ búyào sùliàodài.
ビニール袋は要りません。
不要 búyào禁止・制止不要在这里拍照。
Búyào zài zhèlǐ pāizhào.
ここで写真を撮らないでください。
不用 búyòngする必要がない你不用买票,我已经买了。
Nǐ búyòng mǎi piào, wǒ yǐjīng mǎi le.
切符を買う必要はありません。私がもう買いました。

「行きたくない」なら不想去です。不要去は文脈によって「行くのをやめる」「行ってはいけない」という拒否・制止が強く出ます。「行かなくてもよい」なら不用去です。日本語では似ていても、気持ち、拒否、必要性のどれを否定するかが異なります。

会話で4語を選ぶ

A:暑假你想做什么?
Shǔjià nǐ xiǎng zuò shénme?
夏休みに何をしたいですか。
B:我想去中国旅行,还想学做中国菜。
Wǒ xiǎng qù Zhōngguó lǚxíng, hái xiǎng xué zuò Zhōngguó cài.
中国を旅行したいです。それから中華料理も習いたいです。
A:已经决定了吗?
Yǐjīng juédìng le ma?
もう決めましたか。
B:我打算八月去,不过还没买机票。
Wǒ dǎsuàn bā yuè qù, búguò hái méi mǎi jīpiào.
8月に行くつもりですが、まだ航空券は買っていません。
A:那你要先办签证吗?
Nà nǐ yào xiān bàn qiānzhèng ma?
では、先にビザを取る必要がありますか。
B:不用,我可以免签入境。
Búyòng, wǒ kěyǐ miǎnqiān rùjìng.
必要ありません。ビザなしで入国できます。

この会話では、最初の想は希望、打算は計画、要は必要性、不用は必要性の否定です。同じ「〜したい/〜するつもり」に見える語を、前後の質問と答えが支えています。

よくある誤文を直す

  1. 誤:我想一杯咖啡。
    Wǒ xiǎng yì bēi kāfēi.
    (不自然)私はコーヒーを一杯したいです。
    正:我想喝一杯咖啡。
    Wǒ xiǎng hē yì bēi kāfēi.
    コーヒーを一杯飲みたいです。
    想で行為を望むなら、後ろに喝などの動詞が必要です。注文なら我要一杯咖啡も使えます。
  2. 誤:你不要买票,我已经买了。
    Nǐ búyào mǎi piào, wǒ yǐjīng mǎi le.
    切符を買わないで。私がもう買いました。
    正:你不用买票,我已经买了。
    Nǐ búyòng mǎi piào, wǒ yǐjīng mǎi le.
    切符を買う必要はありません。私がもう買いました。
    禁止ではなく「必要がない」と伝える場面なので不用が明確です。
  3. 誤:我明年想了去中国留学。
    Wǒ míngnián xiǎngle qù Zhōngguó liúxué.
    (不自然)私は来年、中国へ留学したいと思いました。
    正:我打算明年去中国留学。
    Wǒ dǎsuàn míngnián qù Zhōngguó liúxué.
    来年、中国へ留学するつもりです。
    現在の計画を述べるなら打算を使います。希望なら我明年想去中国留学です。
  4. 誤:我不要去,因为今天很累。
    Wǒ búyào qù, yīnwèi jīntiān hěn lèi.
    私は行かない、今日はとても疲れているからです。
    正:我不想去,因为今天很累。
    Wǒ bù xiǎng qù, yīnwèi jīntiān hěn lèi.
    今日はとても疲れているので、行きたくありません。
    単に気持ちがないなら不想です。不要去では強い拒否に聞こえます。

練習問題(12問・14点)

1〜10は各1点、11と12は各2点です。語を当てるだけでなく、希望・必要・決定・計画のどれを表すか説明してください。

  1. 未確定の希望として「私は中国へ旅行したいです」を中国語にする。
  2. 航空券購入済みの決定として「私は来月北京へ行きます」を中国語にする。
  3. 「大学卒業後に中国で働くつもりです」を、考えた計画として中国語にする。
  4. 空欄に想・要・打算を入れる:我还没决定,不过我___去上海看看。
    Wǒ hái méi juédìng, búguò wǒ ___ qù Shànghǎi kànkan.
    まだ決めていませんが、上海へ行って見てみたいです。
  5. 空欄に不想・不要・不用を入れる:票已经买好了,你___再买。
    Piào yǐjīng mǎi hǎo le, nǐ ___ zài mǎi.
    切符はもう買ってあるので、もう一度買う必要はありません。
  6. 空欄に不想・不要・不用を入れる:这里很安静,___大声说话。
    Zhèlǐ hěn ānjìng, ___ dàshēng shuōhuà.
    ここは静かなので、大声で話さないでください。
  7. 注文として自然な文を選ぶ:A 我想一杯茶。 B 我要一杯茶。
    A Wǒ xiǎng yì bēi chá. B Wǒ yào yì bēi chá.
    A 私はお茶を一杯したいです。B お茶を一杯お願いします。
  8. 意味に合うよう直す:我不要参加聚会,因为我很累。
    Wǒ búyào cānjiā jùhuì, yīnwèi wǒ hěn lèi.
    疲れているので、パーティーに参加したくありません。
  9. 「この軽いパソコンが欲しいです」を想要で中国語にする。
  10. 次の二文の違いを日本語で説明する:我想休息一下。/我要休息。
    Wǒ xiǎng xiūxi yíxià. / Wǒ yào xiūxi.
    少し休みたいです。/私は休みます・休む必要があります。
  11. 夏休みの希望を一文、計画を一文作る。想と打算を各1回使う。
  12. 店員と客の注文会話を一往復作る。要を使い、客の発言を失礼にならない形にする。

解答と理由

  1. 我想去中国旅行。
    Wǒ xiǎng qù Zhōngguó lǚxíng.
    私は中国へ旅行したいです。
    理由:まだ確定していない希望なので想を使います。
  2. 我下个月要去北京。
    Wǒ xià ge yuè yào qù Běijīng.
    私は来月北京へ行きます。
    理由:航空券購入済みの決まった予定をはっきり述べるため要です。
  3. 我打算大学毕业以后在中国工作。
    Wǒ dǎsuàn dàxué bìyè yǐhòu zài Zhōngguó gōngzuò.
    大学卒業後、中国で働くつもりです。
    理由:将来について考えて立てた計画なので打算です。
  4. 我还没决定,不过我想去上海看看。
    Wǒ hái méi juédìng, búguò wǒ xiǎng qù Shànghǎi kànkan.
    まだ決めていませんが、上海へ行って見てみたいです。
    理由:没决定が未確定を示すため、希望の想が合います。
  5. 票已经买好了,你不用再买。
    Piào yǐjīng mǎi hǎo le, nǐ búyòng zài mǎi.
    切符はもう買ってあるので、もう一度買う必要はありません。
    理由:禁止ではなく必要性の否定なので不用です。
  6. 这里很安静,不要大声说话。
    Zhèlǐ hěn ānjìng, búyào dàshēng shuōhuà.
    ここは静かなので、大声で話さないでください。
    理由:相手の行為を制止するため不要を使います。
  7. B 我要一杯茶。
    Wǒ yào yì bēi chá.
    お茶を一杯お願いします。
    理由:要+数量詞+名詞で注文の選択を示せます。谢谢を添えるとさらに自然です。
  8. 我不想参加聚会,因为我很累。
    Wǒ bù xiǎng cānjiā jùhuì, yīnwèi wǒ hěn lèi.
    疲れているので、パーティーに参加したくありません。
    理由:参加したい気持ちがないことを述べるため不想へ直します。
  9. 我想要这台轻一点儿的电脑。
    Wǒ xiǎngyào zhè tái qīng yìdiǎnr de diànnǎo.
    この少し軽いパソコンが欲しいです。
    理由:欲しい物を具体的に示しているため想要が合います。
  10. 我想休息一下。
    Wǒ xiǎng xiūxi yíxià.
    少し休みたいです。
    我要休息。
    Wǒ yào xiūxi.
    私は休みます/休む必要があります。
    理由:前者は控えめな希望、後者は意思または必要性を前面に出します。文脈によって要の日本語訳は変わります。
  11. 例:暑假我想去成都。我打算七月先订酒店。
    Shǔjià wǒ xiǎng qù Chéngdū. Wǒ dǎsuàn qī yuè xiān dìng jiǔdiàn.
    夏休みに成都へ行きたいです。7月にまずホテルを予約するつもりです。
    理由:一文目が希望、二文目が具体的な計画になっていれば各1点です。
  12. A:您要喝什么?
    Nín yào hē shénme?
    何をお飲みになりますか。
    B:我要一杯咖啡,谢谢。
    Wǒ yào yì bēi kāfēi, xièxie.
    コーヒーを一杯お願いします。
    理由:店員が注文を尋ね、客が要で選択を示しています。谢谢や请を使って丁寧さを調整できていれば満点です。

まとめ

  • 想は控えめな希望や考えを表す。
  • 想要は欲しい物・実現したい行為へ焦点を当てる。
  • 要は必要、注文、決定、はっきりした予定を表す。
  • 打算は考えて立てた計画を示す。
  • 不想は気持ちの否定、不要は拒否・禁止、不用は必要性の否定である。

「したい」の強さだけで選ばず、希望・欲求・必要・決定・計画のどれを相手へ伝えるかを先に決めてください。同じ週末の予定でも、まだ願っている段階なら想、考えた計画なら打算、決定事項なら要が自然になります。

関連記事
中国語の記事一覧を見る
中国語教科書

中国語を順番に学びたい方へ

まずはこの記事の例文と練習を終えてください。発音・声調・文法・会話・HSK対策を順番につなげたいときは、日本語ネイティブ向け中国語教科書の制作状況を確認できます。

中国語教科書の制作状況を見る 教科書の販売は現在準備中です。
広告

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です