look up や turn off のような句動詞は、会話や日常文で頻繁に使われます。しかし、動詞と後ろの語を別々に和訳するだけでは、意味も目的語の位置も判断できません。最初に必要なのは大量暗記ではなく、句動詞を三つの型に分けることです。
英語の句動詞とは?
句動詞(phrasal verb)は、基本的には動詞と副詞・前置詞などが組み合わさり、まとまった意味を表す表現です。たとえば look は「見る」ですが、look up は文脈によって「調べる」、look after は「世話をする」になります。単語の意味を足し算しても答えが出ない場合があるため、組み合わせ全体を一つの語彙として扱います。
ただし、すべての組み合わせを同じようには使えません。目的語を間に入れられるか、後ろにしか置けないか、そもそも目的語が不要かが異なります。辞書で句動詞を見つけたら、日本語訳だけでなく、目的語を置いた例文を一つ確認してください。
まず三つの型に分ける
| 型 | 語順 | 例文 | 覚える点 |
|---|---|---|---|
| 分離できる | 動詞+目的語+小辞 動詞+小辞+名詞 | Turn the TV off. Turn off the TV. | 目的語が名詞なら2通り |
| 分離できない | 動詞+小辞+目的語 | She looks after her father. | 小辞と目的語の間を切らない |
| 目的語を取らない | 動詞+小辞 | The baby woke up. | 後ろに目的語を直接置かない |
分離できる型では、目的語が名詞なら Please turn off the light. と Please turn the light off. の両方が可能です。一方、目的語が it、them、him のような代名詞なら、Turn it off. のように必ず間へ置きます。Turn off it. は標準的な語順ではありません。
分離できない型では、look after him、run into her、get over the problem のように、句動詞の直後へ目的語を置きます。Look him after. とは言いません。形だけを見て分離可否を完全に予測するのは難しいため、最初から目的語入りの短文で記憶します。
up・off・outのイメージは手がかりにする
小辞には意味のつながりがあります。up は「上へ」だけでなく、finish up や use up のような「完了」、off は take off や turn off のような「離れる・切れる」、out は go out や find out のような「外へ・見える状態へ」という感覚を持つことがあります。これは初めて見る表現を推測する手がかりになります。
ただし、小辞のイメージは万能な公式ではありません。give up を「上へ与える」と訳しても「諦める」にはなりません。推測した後は、必ず文脈と辞書の例文で確かめます。中心イメージは暗記量を減らす補助であり、答えそのものではないと考えると安全です。
| 句動詞 | 自然な意味 | 型 | 例文 |
|---|---|---|---|
| look up | 調べる | 分離できる | I looked the address up. |
| pick up | 拾う/迎えに行く | 分離できる | I will pick you up at six. |
| look after | 世話をする | 分離できない | He looks after his dog. |
| run into | 偶然会う | 分離できない | I ran into Maya downtown. |
| show up | 現れる | 目的語を取らない | He showed up late. |
日本語ネイティブがしやすい三つの誤り
正:Please turn it off.
代名詞 it は分離できる句動詞の間に置きます。
誤:I looked him after yesterday.
正:I looked after him yesterday.
look after は分離できません。
不自然:I searched the word in the dictionary.
自然:I looked up the word in the dictionary.
「単語を辞書で調べる」なら look up が自然です。search は場所やデータベースを捜索する用法が中心です。
もう一つの注意点は、一つの句動詞に複数の意味があることです。pick up は「拾う」だけでなく「車で迎えに行く」「身につける」などにも使われます。意味を一覧で一気に覚えず、I will pick you up at the station. のように、自分が使う場面を一つずつ追加してください。
丸暗記を減らす覚え方
ノートには、句動詞だけを書かず、①よく使う意味、②分離できるか、③代名詞入りの例文、④自分の例文を一行ずつ書きます。たとえば turn off なら「消す/分離可/Turn it off./I turn my phone off during class.」です。これなら意味と語順を同時に復習できます。
似た意味の一語動詞も確認すると、場面の違いが見えます。find out は会話的な「知る・突き止める」、discover は発見をやや硬く表す語です。句動詞はくだけた会話でよく使われますが、常に一語動詞より簡単とは限りません。実際の文の調子ごと覚えることが大切です。
練習問題(10点)
各問1点です。1〜7は正解が一つ、8〜10は指定条件を満たせば正解です。先に解いてから採点してください。
- Turn off the computer. の the computer を it に変えて全文を書く。
- (Turn off / Turn)the lights(off)before you leave. 分離できる正しい文を1つ作る。
- I looked him after last weekend. の語順を直す。
- I(ran / ran into)an old friend at the mall. 「偶然会った」に合う方を選ぶ。
- Please(look it up / look up it)in the dictionary. 正しい方を選ぶ。
- The guests showed up at eight. の show up は、分離できる型・分離できない型・目的語を取らない型のどれか。
- She picked up me at the station. を自然な語順に直す。
- give up を使い、「難しくても諦めないで」を英訳する。
- find out を使い、「会議が何時に始まるか調べます」を英訳する。
- turn off を使い、自分が就寝前に消すものについて英文を1文作る。目的語を代名詞にした2文目も書く。
解答と理由
1〜5
- Turn it off. 分離できる句動詞で目的語が代名詞のため、turn と off の間に置きます。
- Turn off the lights before you leave. または Turn the lights off before you leave. 名詞目的語なら両方の語順が可能です。
- I looked after him last weekend. look after は分離できないため、him は after の後ろです。
- ran into。run into で「偶然会う」というまとまった意味になります。ran だけでは「走った」です。
- look it up。look up は分離できますが、it は必ず間へ置きます。
6〜10
- 目的語を取らない型。この show up は「現れる」で、後ろの at eight は時刻を示しています。
- She picked me up at the station. pick up の目的語が代名詞 me なので間に置きます。
- Do not give up even if it is difficult. または Do not give up just because it is difficult. give up はこの意味では目的語なしで使えます。
- I will find out what time the meeting starts. find out の後ろに、調べる内容を節として置きます。
- 例:I turn off the lamp before bed. I turn it off at eleven. 1文目は名詞目的語、2文目は代名詞を間に置けていれば正解です。
まとめ
句動詞は、日本語訳だけでなく「分離できる・分離できない・目的語を取らない」の型で整理します。特に代名詞の位置は、Turn it off. と Look after him. のような短文で固定すると間違いが減ります。小辞のイメージで意味を推測し、最後は文脈と例文で確認する。この順番なら、大量の一覧を丸暗記しなくても使える語彙を増やせます。
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