也と都はどちらも主語の後ろ、動詞や形容詞の前に置かれることが多いため、形だけを見ると似ています。しかし、也は前に出た人や内容と同じ情報を追加する語、都は複数の人や物を一つにまとめる語です。まず「追加」か「全体」かを判断すると、使い分けが安定します。
也は同じ情報を追加する
也は「〜も」に近く、前の文と共通する動作・状態を別の主語に加えます。基本位置は「主語+也+述語」です。日本語では「私も」のように主語へ付く感覚がありますが、中国語では也を述語の前に置きます。
Tiánzhōng xué Zhōngwén, wǒ yě xué Zhōngwén.
田中さんは中国語を学び、私も中国語を学びます。
她很忙,我也很忙。
Tā hěn máng, wǒ yě hěn máng.
彼女は忙しく、私も忙しいです。
我不喝酒,他也不喝酒。
Wǒ bù hē jiǔ, tā yě bù hē jiǔ.
私はお酒を飲まず、彼も飲みません。
否定文では、也を不や没の前に置くのが基本です。「彼も行きません」のように追加と否定を同時に表すときも、まず何が前の情報と共通しているかを確認してください。
都は複数の対象をまとめる
都は「すべて」「どちらも」「みんな」に近く、都より前にある複数の対象をまとめて同じ述語につなげます。対象が主語なら「複数主語+都+述語」、目的語を先に話題化するなら「複数の物+主語+都+述語」です。
Wǒmen dōu xué Zhōngwén.
私たちはみんな中国語を学びます。
苹果和香蕉我都喜欢。
Píngguǒ hé xiāngjiāo wǒ dōu xǐhuan.
リンゴもバナナも私はどちらも好きです。
这两本书都很有意思。
Zhè liǎng běn shū dōu hěn yǒuyìsi.
この2冊はどちらも面白いです。
都がまとめる範囲は、原則として都より前に置きます。「私たちはみんな」なら我们が範囲です。「リンゴとバナナのどちらも」なら苹果和香蕉を話題として前に出します。
也と都を同時に使う
新しい集団について「その人たちも全員〜だ」と言うときは、追加の也を先、全体をまとめる都を後にして也都と並べます。也は前の集団との共通点、都は新しい集団の全員を示します。
Wǒmen dōu xǐhuan Zhōngguó cài, tāmen yě dōu xǐhuan Zhōngguó cài.
私たちはみんな中華料理が好きで、彼らもみんな中華料理が好きです。
一年级的学生都参加,二年级的学生也都参加。
Yì niánjí de xuésheng dōu cānjiā, èr niánjí de xuésheng yě dōu cānjiā.
1年生は全員参加し、2年生も全員参加します。
単に一人の参加を追加するだけなら也で十分です。集団全体をまとめる必要がないのに都を足すと、何を「全員」としているのか分かりにくくなります。
都不と不都は意味が反対になりうる
否定の位置は特に重要です。都不は、都で全体をまとめた後に否定するため「全員が〜しない」「どれも〜ない」です。不都は、全体性そのものを否定するため「全員が〜するわけではない」となり、一部は当てはまる余地を残します。
| 形 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| 都不+述語 | 全員・全部が〜ない | 他们都不喝咖啡。 Tāmen dōu bù hē kāfēi. 彼らは全員コーヒーを飲みません。 |
| 不都+述語 | 全員が〜するわけではない | 他们不都喝咖啡。 Tāmen bù dōu hē kāfēi. 彼ら全員がコーヒーを飲むわけではありません。 |
| 也不+述語 | 〜も…しない | 我也不喝咖啡。 Wǒ yě bù hē kāfēi. 私もコーヒーを飲みません。 |
日本語訳だけを急いで作ると、都不と不都を取り違えます。「ゼロ人なのか」「全員ではないが一部はそうなのか」を図にしてから語順を決めると正確です。
疑問詞と都・也の組み合わせ
疑問詞を使って範囲を最大にする表現もあります。谁都は「誰でも/誰も」、什么都は「何でも/何も」という意味になり、後ろが肯定か否定かで日本語訳が変わります。初級では一つのまとまりとして覚えましょう。
Shéi dōu kěyǐ cānjiā.
誰でも参加できます。
谁都不知道。
Shéi dōu bù zhīdào.
誰も知りません。
我什么都喜欢吃。
Wǒ shénme dōu xǐhuan chī.
私は何でも食べるのが好きです。
我什么也不想吃。
Wǒ shénme yě bù xiǎng chī.
私は何も食べたくありません。
よくある誤文を直す
- 誤:我学习也中文。
Wǒ xuéxí yě Zhōngwén.
(不自然)私は中国語も勉強します。
正:我也学习中文。
Wǒ yě xuéxí Zhōngwén.
私も中国語を勉強します。
前の人と同じ動作を追加する也は述語の前です。 - 誤:我们喜欢都中国菜。
Wǒmen xǐhuan dōu Zhōngguó cài.
(不自然)私たちはみんな中華料理が好きです。
正:我们都喜欢中国菜。
Wǒmen dōu xǐhuan Zhōngguó cài.
私たちはみんな中華料理が好きです。
まとめる対象の我们を都より前に置きます。 - 誤:他们都也参加。
Tāmen dōu yě cānjiā.
(基本語順として不自然)彼らも全員参加します。
正:他们也都参加。
Tāmen yě dōu cānjiā.
彼らも全員参加します。
追加を示す也を、全体をまとめる都より先に置きます。
練習問題(12問・14点)
1〜10は各1点、11と12は各2点です。也なら「何と同じか」、都なら「どの範囲をまとめるか」を説明できれば満点です。
- 空欄に也または都を入れる:她学中文,我___学中文。
Tā xué Zhōngwén, wǒ ___ xué Zhōngwén.
彼女は中国語を学び、私も学びます。 - 空欄に也または都を入れる:我们___是学生。
Wǒmen ___ shì xuésheng.
私たちは全員学生です。 - 「この2冊はどちらも面白いです」を中国語にする。
- 「私はお茶が好きで、彼もお茶が好きです」を中国語にする。
- 「彼らも全員参加します」を也と都の両方を使って中国語にする。
- 「彼らは全員肉を食べません」を中国語にする。
- 「彼ら全員が肉を食べるわけではありません」を中国語にする。
- 誤りを直す:我不也喝酒。
Wǒ bù yě hē jiǔ.
私もお酒を飲みません。 - 誤りを直す:这些书很有意思都。
Zhèxiē shū hěn yǒuyìsi dōu.
これらの本はどれも面白いです。 - 並べ替える:我/苹果和香蕉/喜欢/都
wǒ / píngguǒ hé xiāngjiāo / xǐhuan / dōu - 谁と都を使い「誰でも参加できます」を作る。語順1点、意味1点。
- 自分と友人について也の文を一つ、家族やクラス全体について都の文を一つ作る。各1点。
解答と理由
- 她学中文,我也学中文。
Tā xué Zhōngwén, wǒ yě xué Zhōngwén.
彼女は中国語を学び、私も学びます。
理由:彼女と同じ動作を私に追加するので也です。 - 我们都是学生。
Wǒmen dōu shì xuésheng.
私たちは全員学生です。
理由:複数の我们全体をまとめるので都です。 - 这两本书都很有意思。
Zhè liǎng běn shū dōu hěn yǒuyìsi.
この2冊はどちらも面白いです。
理由:2冊全体に同じ性質が当てはまります。 - 我喜欢喝茶,他也喜欢喝茶。
Wǒ xǐhuan hē chá, tā yě xǐhuan hē chá.
私はお茶を飲むのが好きで、彼も好きです。
理由:同じ好みを別の主語へ追加します。 - 他们也都参加。
Tāmen yě dōu cānjiā.
彼らも全員参加します。
理由:前の集団への追加が也、彼ら全員をまとめるのが都なので也都の順です。 - 他们都不吃肉。
Tāmen dōu bù chī ròu.
彼らは全員肉を食べません。
理由:全員を都でまとめてから食べないと否定します。 - 他们不都吃肉。
Tāmen bù dōu chī ròu.
彼ら全員が肉を食べるわけではありません。
理由:不が全体性を否定し、一部は食べる可能性を残します。 - 我也不喝酒。
Wǒ yě bù hē jiǔ.
私もお酒を飲みません。
理由:也を否定の不より前に置きます。 - 这些书都很有意思。
Zhèxiē shū dōu hěn yǒuyìsi.
これらの本はどれも面白いです。
理由:都がまとめる这些书を前、述語を後ろに置きます。 - 苹果和香蕉我都喜欢。
Píngguǒ hé xiāngjiāo wǒ dōu xǐhuan.
リンゴもバナナも私はどちらも好きです。
理由:まとめる二つの目的語を話題として都より前へ出します。 - 谁都可以参加。
Shéi dōu kěyǐ cānjiā.
誰でも参加できます。
理由:谁都で人の範囲を限定せず、後ろを肯定にします。 - 例:姐姐喜欢旅行,我也喜欢旅行。
Jiějie xǐhuan lǚxíng, wǒ yě xǐhuan lǚxíng.
姉は旅行が好きで、私も旅行が好きです。
我们家的人都喜欢旅行。
Wǒmen jiā de rén dōu xǐhuan lǚxíng.
私の家族はみんな旅行が好きです。
理由:最初は同じ好みの追加、次は家族全体の総括になっていれば正解です。
まとめ
- 也は前の人・内容と同じ情報を追加する。
- 都は前に置いた複数の対象をまとめる。
- 両方を使う基本語順は也都。
- 都不は全員否定、不都は部分否定。
- 也・都は通常、述語より前に置く。
也と都を見分けるときは、日本語の「も」だけで考えず、追加したいのか、範囲をまとめたいのかを先に決めます。特に否定文では、ゼロなのか一部なのかを確認してから都と不の順を選んでください。
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