中国語ってどんなイメージですか?
「世界中の言語の中でも難しい部類に入る」ということを聞いたことがあるでしょうか?
確かに文字も発音も、何かとややこしい言語ではありますが、日本人にとって学びやすい要素がたくさんあります。
利点をたくさん知ると、中国語に対する苦手意識もなくなるかもしれませんので、ぜひ知ってください!
では、日本人が中国語を学習する強みをご紹介したいと思います。
日本語と中国語の共通点
漢字以外に共通点がなさそうに見える日本語と中国語ですが、実は以外とあります。
男性・女性形がない
中国語の名詞には、フランス語などのインド=ヨーロッパ語族の多くに見られる男性・女性・中性形がありません。
言語によって男性形と女性形が変わることがあり、さらに難しく感じることがすごくありますので、それがないのはありがたいです。
冠詞がない
英語の”a”・”an”・”the”などの冠詞、定冠詞が名刺の前後につくことはありません。
冠詞をつけるときは、単数・複数・性に合わせないといけないので、慣れるまでは難しく感じます。
日本語と同じく中国語にはそれがありませんので、ラクです。
単数・複数形がない
単数・複数による変化がないのもうれしいですね。
それによる冠詞の変化もややこしいですが、どちらもないので数字とか出て来ても全然こわくないですね。
数字でいうと、量詞はちょっと難しく感じるかもしれませんが、日本語にもあるので少し頑張れば大丈夫です。
リエゾンしない
フランス語を勉強したことがある方はご存知かもしれませんが、母音が続かないように音が変化するリエゾンは、ありがたいことに中国語にはありません。
単語の組み合わせによって発音が変わるなんて…日本語にはないので混乱するときありますよね。
漢字を一文字ずつ読んでいくだけで間違いなく通じます。
文法を少し間違えても意外と通じる
これは友達の中国人が言っていたことなので、テストではなく日常会話としての中国語に関してだと思いますが、語順が違っても多少は大丈夫だそうです。
ですから、こわがらずにどんどん会話していってください。
あまりにも間違えたら相手が訂正してくれます。
日本人が勉強するツヨミ
漢字を知っている
日本人の一番の強みは、すでに多くの漢字を知っていることです。
中国大陸の漢字は簡体字、香港や台湾などで使われている漢字は繁体字、というような違いはありますが、大体同じです。
しかも簡体字には法則のようなものがあるので、慣れたら簡単です。
0からスタートする人たちは、何千、何万もの見たことのない文字を理解しないといけないので、ものすごく大変です。
例えばヨーロッパから来た友達は、何年経っても中国語のふりがなである拼音を書いていました。
この点で、日本人は圧倒的に有利ですね。
音読み、訓読み、中国語読み…という風に、あと一つずつ読みを増やせばいいんです。
例外はありますが、多くの漢字は1文字につき一つの読みしかありませんから。
漢字を見ただけで大体の意味がわかるのも、漢字文化ならではです。
拼音の”n”と”ng”を見分けられる
漢字を使っている日本人がお得であるもう一つの理由が、”n”と”ng”の違いを漢字の音読みから読み取れるという点です。
ひらがなで表記するとどちらも「ん」ですが、中国語では発音が違います。
ただ、日本語の音読みにして「ん」になる漢字は”n”、それ以外は”ng”になります。
これは後々有利になってくる特徴ですので、とりあえず発音をきっちりと練習するようオススメします。
おわりに…
日本人に中国語学習が向いているいくつもの理由を挙げてみましたが、いかがでしたか?
難しく考え過ぎずに、ぜひ初めてみてくださいね。
Sarana