難しいと言われる中国語ですが、そんなことは全くありません。
漢字を使う日本人にとっては逆に学びやすい言語です。
(欧米から見るとすごく難しいと言われているだけです。)
さらに、
- ”中国語が好き”
- ”中国の文化が好き”
…など、中国に興味を持っている人であれば、中国語を学ぶのは有利です。
こういう人は、「わたしは中国語が得意!」と思ってください。
精神論も意外と大切なのです。
発音
では、日本語との一番の違いから考えてみましょう。
四声
四声とは…一つの母音に4つの音があって、それぞれの音によって意味が全く違ってくる…そんな感じです。
日本語でも、いろんな「あ」がありますが、
たとえば…
- 感嘆詞としての「あ」
- あきらめた時の「あ」
- ケンカを売る時の「あ」
などなど…
全部違いますし、相手がどんな気持ちで言っているかも伝わりますよね。
それが漢字の1文字1文字にある、ということです。
その4つの音がこちら
↓↓↓
- 一声(赤色)は、高く平らに伸ばす音。
- 二声(青色)は、軽く上げる音。
- 三声(黄色)は、低く抑えて上がる音。
- 四声(緑色)は、高いところから下げる音。
例:妈(mā),麻(má),马(mǎ),骂(mà)
日本人にとっては二声と三声の違いがわかりにくいです。
というのも、どちらも最後は上がっているからです。
ただ三声は低く抑えることを意識しさえすれば、あとは気にしなくても大丈夫です。
中国語を専門的に学んだ中国人が言うには、「低く抑えれば、自然と声は上がる」らしいです。
二声を軽く上げることも意識してみてください。
だいぶん違いがはっきりします。
軽声
四声…と言いながら、もう一つ声調があります。
それが軽声です。
軽く添えるだけでいい音なので、難しく考えなくても大丈夫です。
基本的な文法
中国語の文法は、日本語と比べて比較的シンプルです。
主語、動詞、目的語の順番は英語と同じですが、動詞の活用がなく、時制もシンプルです。
語順
中国語の基本的な語順は「主語+動詞+目的語」です。
例えば、「私はご飯を食べる」は中国語で「我吃饭 (wǒ chī fàn)」となります。
疑問文
疑問文を作るのも簡単です。
文末に「吗(ma)」を付けるだけで、疑問文になります。
例えば、「あなたは学生ですか?」は「你是学生吗?(nǐ shì xuéshēng ma?)」となります。
助詞の使い方
日本語の「が」や「を」に相当する助詞はなく、語順によって意味を伝えます。
また、「の」に相当する助詞「的(de)」は、所有を表す際に使います。
例えば、「私の本」は「我的书(wǒ de shū)」となります。
日常会話で使えるフレーズ
中国語の基本的なフレーズを覚えておくと、旅行や日常生活で役立ちます。
いくつか例を挙げてみましょう。
挨拶
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- こんにちは: 你好 (nǐ hǎo)
- ありがとう: 谢谢 (xièxiè)
- さようなら: 再见 (zàijiàn)
自己紹介
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- 私の名前は〜です: 我叫〜 (wǒ jiào 〜)
- 私は日本人です: 我是日本人 (wǒ shì rìběnrén)
買い物
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- これはいくらですか?: 这个多少钱? (zhège duōshǎo qián?)
- ちょっと高いです: 有点贵 (yǒudiǎn guì)
レストラン
-
- メニューをください: 请给我菜单 (qǐng gěi wǒ càidān)
- 美味しい: 好吃 (hǎochī)
中国語の初歩の初歩を押さえることで、言葉の壁を少しでも低くすることができます。
まずは基本的な発音と簡単なフレーズから始めてみましょう。
楽しんで学ぶことが、語学習得の第一歩です。