モンゴルの草原とゲルの写真です

こんにちは、Saranaです。

モンゴル語を話せると、約600万人の人たちと会話ができることになります。

でも、モンゴル国と内モンゴル自治区では、同じモンゴル語を使っているのに、たまに通じなかったりすることがあります。

どんな違いがあるのでしょうか?

ざっくりと、分かりやすくご紹介したいと思います。

 

モンゴル国と内モンゴル自治区の言葉の違い

方言

国土の狭い日本でも、たくさんの方言がありますから、その何倍も国土があるモンゴルなら、もっとたくさんあっても不思議ではないでしょう。

まず大きな違いはモンゴル国と内モンゴルの違いです。

人によるかもしれませんが、モンゴル国の人の方が内モンゴルの人よりも話すのが早いそうです。内モンゴルの中でも西部に住んでいる人たちの方が早く話すそうです。

発音もちょっとした違いがあるようです。例えば…

モンゴル国で”Э”は母音の”エ”の発音(日本語の”エ”と同じ)なのですが、内モンゴルでは”ウ”に近い”エ”の音(中国語のEの発音と同じ)ですので、モンゴル国でモンゴル語を勉強した外国人が内モンゴルに行くと、ものすごく聞き取りにくくて大変です。

一番よく聞くのがモンゴル国で一番話されている”ハルハ方言”でしょう。

内モンゴルでも”チャハル方言”などがあり、合わせると少なくとも5種類以上の方言があります。

外来語

どの国から影響を受けているかというのも、興味深い違いになります。

モンゴル国はロシアが近いのと、英語も一般的ですので、日本でよく使う外来語は結構伝わりますが、内モンゴルではなかなか伝わりません。

内モンゴルでの外来語は中国語ですので、中国語ができないと結構辛いです…。

例えば卓球は…

モンゴル国では英語の影響を受けて、「テーブルテニス」と言いますが、
内モンゴルでは中国語(乒乓球「ピンパンチウ」)の影響を受けて、「ピンパン」と言います。

モンゴル国に行ってモンゴル語ができず困った時は、日本で使っている外来語を、勇気を出して使ってみてください。

考え方の違い、言葉の違い

モンゴル語を学習する本でも書かれているほどの、有名な違いが一つあります。

「どういたしまして」の違いです。

外国語を学ぶときに、「こんにちは」「ありがとう」「さようなら」「ごめんなさい」など、基本的な単語は早くに出てきますが、同じくらいに「どういたしまして」も学ぶことでしょう。

モンゴル国では、「ズゲール」もしくは「ズゲーレー」と言います。
これは「かまわない、大丈夫」という意味ですので、日本語の「どういたしまして」と大体同じような使い方です。

内モンゴルでは、「ハマーグイ」と言います。
これは、「関係ない」という意味ですので、モンゴル国の人や日本人には、冷たい…と思われるかもしれませんが、中国語では「ありがとう」の返事に「関係ない」を普通に使いますので、怒っていると勘違いしないでくださいね。

逆に、「ありがとう」と言いすぎると、内モンゴルではかなりしつこいと思われますので気をつけてください。中国でも同じです。

 

おわりに…

日本とは考え方も風習も違うので、最初はストレスに感じることがあるかもしれませんが、「郷にいれば郷に従え」で、その土地に合わせて生活することがストレス軽減の秘訣です。

いろんな違いはありますが、現地の人との交流を楽しんでくださいね。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

Sarana