こんにちは、Saranaです。
今回はモンゴルで親しまれている楽器についてご紹介したいと思います。
モンゴルの楽器
モリンホール
”モリンホール”と聞いても、ピンと来ないかもしれません。
日本や中国では、”馬頭琴”として知られています。楽器の先端に馬の頭の形をした彫刻が飾られているので、ピッタリの名前です。
内モンゴルのモンゴル族によると、”馬頭琴”という名称は日本で有名な「スーホの白い馬」から来ているそうです(馬頭琴の先生をしている方からお聞きしました)。
この楽器はバイオリンなどのルーツにもなっているそうで、ヨーロッパの方の博物館にも飾られているとか…
バイオリンのように澄んだ音…ではないですが、より大草原に適した音色で、心に響く音です。
モンゴル国と内モンゴル自治区では、調律するときの音程が違うようです。
向かって右の弦が低音なのですが、モンゴル国が「ファ」、内モンゴルが「ソ」で、左の高音の弦はモンゴル国が「シのフラット」、内モンゴルが「ド」です。
ちなみに、モンゴル国ではモリンホールを学ぶために留学ビザを取得することもできるようです。
楽天で売っていますので、比較的簡単に手に入る楽器です。
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ちなみに楽天では、DIYで馬頭琴を比較的安く作れるキットも売っているようですので、一度ご覧ください。
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四胡
中国の”二胡”という楽器は有名だと思いますが、「内モンゴルには”四胡”という楽器がある」と言われて調べてみました。
モンゴル族はもちろん、中国の東北地方と雲南省のイ族やミャオ族の人たちも使っているそうです。
何種類かあるようで、高音四胡、中音四胡、低音四胡、イ族四胡・布依四胡(小型)…と様々ですが、有名なのは内モンゴルで使われている四胡のようです。
人によりますが、二胡よりも澄んだ音がするので四胡の音色の方が好きという方もおられます。「二胡のような哀愁がない」という感想の方もおられました。
これらの感想はおそらく低音四胡の方だと思います。内モンゴルでよく見かける方です。
残念なことに日本ではあまり知られていないので、Amazonでも売っていません…が、YouTubeで演奏を見ることはできます。ぜひ検索してみてくださいね。
ちなみに、”三胡”や”六胡”もあるそうです。(どうやら”弦の数+胡”が楽器の名前になっているようですね。)”六胡”はベースのように低い音です。
チョール
チョールというのは縦長の笛です。
唇の端でくわえて吹く、独特の演奏方法です。風が吹くような音で、音階はそんなにありません。
ホーミーに合わせて吹いたりすると、草原にピッタリの音楽になります。
Mongolian Flute もしくは Tsuur で検索してみてください。動画も意外と多くUPされています。
おわりに…
今回ご紹介した楽器の他にも、名前がわからなかったので書かなかったのですが、見た目は弓のようで、口元に当てつつ弦を棒で叩いて音を出す楽器など、面白い音が出る楽器もあります。
口の中で反響させて音を出しているような感じです。
モンゴルで親しまれている楽器はどれも、大草原で演奏すると見た目もすごく映えますし、音色もふさわしいものです。
ぜひ聞いてみてくださいね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
Sarana